セキュリティー取付店について

カーセキュリティー

久しぶりのブログにそれなりの反響を感じまして・・また更新。

以前にも触れようとした「正規取扱店」「認定店」「テクニカルショップ」について、お客様との認識のズレについて触れようと思います。

正規取扱店・認定店とは

世間的に「正規取扱店」「認定店」「テクニカルショップ」というと、すごく厳格な審査や技術を持っているお店に与えられる称号のようなイメージがあるかと思います。

パンテーラの販売取付店

PantheraとGrgoの 「正規取扱店」に関しては「認定店」や「販売取付店」という名称が使われています。

また、オーサーアラームの「正規取扱店」は「テクニカルショップ」という名称が使われてます。

当店も当然「認定店」「テクニカルショップ」です。

※以後めんどくさいので、「正規取扱店」で一括りとします。

正規取扱店になるには、ただ取扱いをしたいと名乗り出たらなれる訳ではなく、基本的にメーカーによる講習等を受けてからの取り扱いとなります。※メーカーにもよります。

なぜこの様なディーラー制度になっているかというと、製品情報や技術情報が外部に漏れない事、一定の知識を持っているショップでないと、ユーザーさんへの説明やアフターができなくなるからです。

特に、パンテーラやゴルゴは「日本製」である事、日本市場にしか製品流通がない事により、セキュリティー製品としての優位性も確保しています。

海外でも流通している製品は、CANインベーダーなどのツールを開発している窃盗犯にも入手しやすくなる訳ですから、当然解析リスクも上がります。

正規取扱店ではあるものの・・・

さて、先述の通り「正規取扱店」になるには一定レベルの「講習」が大体あります。

この「講習」についての中身が、最終的な「誤認」を生んでしまっています。

世間とのズレ

よくお客様に「正規取扱店であれば、どこのお店に行っても同じでしょ?」とか「同じレベルの技術を持っているから認定店なんでしょ?」と訊かれます。

答えは「いいえ」となります。

ではなぜ、そんな答えになるのでしょうか?

当店等が取り扱いしているセキュリティー製品は、自動車ディーラーさんが取付している純正オプションと違って「どこに本体を取付してどこに配線を通してどこに接続しどんな設定にする」といった事が決まっていません。

電気的な基礎や、セキュリティー取付けに関する専門の学校に行って一定期間勉強する訳でもありません。

一定の資料や技術情報を元に、取付をする人が自分で学習していくのが基本です。

素材を与えられて、どう料理するか・・ つまり、どんな取付をするかはショップ・インストーラー次第です。

では何を認定して正規取扱店へとなれるのか? 

基本的に「製品取付・設定に関して、最低限必要な技術講習を受講した」受講の認定だけです。

車の免許で言うと「学科を受講しただけ」です。

「え? それだけ?」かと思われるかも知れませんが、端的にいうとそれだけです。

どこにどんな風に本体を隠し、どんなカモフラージュで配線の取り回しや隠蔽したとか、接続技術があるといったテクニカルな認定ではありません。

そもそも「取扱店をやりたいと名乗り出たのだから、最低限の取付け技術くらいは持っている」という前提の下に講習も行われるからです。

すごく悪い言い方をすると・・・下手すればゴーカート(一応車)運転した事がある人に、学科受講したら公道運転してもいいですといっている様なものです。  ※あくまでもイメージです。

中には、店の代表者や過去にいた従業員が講習を受けているだけで、現場の人間は全く講習を受けた事がない・・というショップも存在します。。

実際のところ技術的にどうなのか?

新規で取扱いを始めたショップさんの中には、元々よそでインストーラーとして働いており経験も技術も豊富な方もおられます。

また、他メーカーの製品を今まで取付しており、しっかりとした取付が出来るショップさんもおられるかと思います。

ただ、ここしばらく僕の耳に入って来てるのは・・・

「あのレベルで今まで取付していたとか・・信じられない位ひどいです。。」

「今まで⚪︎⚪︎⚪︎⚪︎の正規店してたのに、配線の仕方すら分かっていない。。」

「⚪︎⚪︎⚪︎⚪︎の正規店なのに、こんなことも知らないのか・・ってレベルでした」

「電気配線の基本のきの字も分かっていない・・」

といった、実際にショップさんに講習に行かれた講師達の悲惨な感想がほとんどでして。。。。

特にここ数年でセキュリティーの取扱い店が一気に増えましたが、正直なところ電気回路や保安基準についての知識があまりにも乏しいショップが多いです。。

カーセキュリティーも車検に絡んでくる製品なので、その辺の知識は身につけておくべきかと思います。

ユーザー目線で見極めるには

実際のところ「ではどうやって見極めるのか?」という事になります。

お客様で出来ることは「分からない事は全部質問する」です。 疑問に思っていることは全てショップに聞きましょう。

  • 製品のメリット・デメリット(どの製品にもデメリットがあります)
  • 取付や設定に対する考え方(盗難の手口や対策、それに対する感度設定や手法)
  • その他のメーカーとの差異(何が優位でどこにオススメする理由があるのか)
  • 誰が取り付けをするのか
  • 車検に通るのか
  • 納車時にどの程度説明してもらえるのか

などは、おさえておいた方が良いと思います。

この辺を質問した時に、

  • 求めている答えなのか? 
  • 求めている不安を拭う製品・スペックなのか? 
  • 何か質問する度に資料を見たり、他の人に答えを聞いていないか? 

知識が頭に入っていればすぐに答えられるかと思いますし、しっかりとした回答が得られないのであれば、少し依頼は考えた方が良いと思います。

まともなショップであれば、車両盗難の不安を取り除くには「この製品を使って、こんな取付で、こんな設定で防御し、こんなふうに運用すると使い勝手も良いです」といったお客さん目線で考えて提案を必ずしてれるはずです。

例えばその答えを聞いて「よし! オススメのパンテーラにしよう!」と決めたにも関わらず、回答をしたショップと違うお店で取付してしまうと…、残念ながら求めていた内容の性能は発揮できなくなってしまいます。

先述の通り、施行する人次第で性能が左右されるからです。

わかりやすく言えば、料理の素材取付同じです。

最高の食材を使っても、誰がどう料理するかで味も仕上がりも満足度も変わります。

同じ代金を支払うのであれば、やはり満足度の高い内容が良いと思いませんか?

いざという時に困るのは、お客様・・そう、あなたですよ。。

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