久しぶりにブログ更新です。
当店では以前から存在を知っていましたが、遂にそれの最新バージョンが出てしまいました。
その名はキーエミュレーター。 またの名を「GAMEBOY」と言います。
ゲームボーイの名前の由来ですが、旧モデルは皆さんご存知のゲームボーイの筐体を利用していましたが、中身はキーエミュレーターという恐ろしい装置です。
最新モデルは全然違う見た目です。
キーエミュレーターについて
キーエミュレーターは、スマートキーの電波を利用してキーを生成するツールです。
キーと言っても物理キーではなく、電子キーの方です。
スマートキーのシステム
まず大前提のスマートキーシステムについて説明します。
スマートキーを使用した場合、車もキーもお互いを照合するために電波を出し合います。
お互いの出した信号を照合し、IDが合っていれば自動車のロックが開錠され、エンジンの始動が可能となります。
いちいちカギを取り出してボタン操作や、始動をしなくて良い便利なシステムです。
スマートキーの弱点
いちいちカギを取り出してボタン操作や、始動をしなくて良い便利なシステムにする為、ID照合を電波でやり取りします。
電波でやり取りする=信号(電波)を拾われるリスクがあります。
このリスクをキーエミュレーターは利用しています。
キーエミュレーターの実力
ではキーエミュレーターの実力と恐怖について簡単に説明します。
スマートキーシステム搭載の車両はその場にスマートキーが無くても、ドアハンドルを握るなどスマートキーの受付動作をとられると、
「スマートキーはどこですか? IDは何ですか?」という信号を車から送信します。
通常はスマートキーが近くにあるので、即時認証となりますよね?
ところがスマートキーが近くにない場合でも信号が送信されてしまうので、キーエミュレータはその信号を受信します。
この受信した信号から、IDを生成しドアロックはおろかイモビライザーまで突破してしまいます。
結果、エンジンが始動してしまいますので、自走盗難されてしまう訳です。
今までのように、リレーアタックの元となるマスターキーや、キャンインベーダーのように車体に手を加える手間すら要りません。
建前上、オーナーさんがキーを紛失した際に緊急対策として、カギを開けエンジンを掛けれるツールとして販売されています。
その為、まるで本物のカギがその場にあるかのように作動します。
さらに詳しく
例えばトヨタやレクサスの場合、純正スマートキーには幾つかの種類とパターンに分かれています。
国や地域などでもコードが変えてあります。
日本市場の車ならエリア設定を⚪︎⚪︎⚪︎に。
さらに車種で絞って、ランクル300ならAAA プリウスならBBB アルファードならCCCみたいな感じです。
なので、日本モデルのアルファードの場合でしたら⚪︎⚪︎⚪︎のCCCを受信するモードでエミュレーターを設定し、アタックをかけます。
ターゲットを絞り込んでありますので、数回信号をキャッチするだけでIDを生成することが可能です。
と、言った感じのツールとなりますので、最強・最恐のツールな訳です。
また、アップデート可能なツールということも判明していますので、今後発売される車両にも被害が出ると思います。
対策として何をするべきか
社外セキュリティーを取付しておく。 これが最適解だと思います。
お金に余裕がある方は、シャッター付きのガレージなどで自宅ではある程度自衛可能です。
が、車に乗って出かけた際もリスクがある訳です。
スーパーや映画館、ゴルフに遊園地・・など、一度車から離れるとしばらく戻って来ない場面では、キーエミュレーターの被害に遭う可能性が上がります。
キーエミュレーター1点だけに絞って対策となると、原理的に対策できるセキュリティーは限られます。
ここではその製品については触れません。
お近くのカーセキュリティー専門店に行って、何がおすすめか? その理由も含めて質問されてください。
それが出来ないようなお店には依頼しない方が良いと思います。
なぜか?
手口や原理を知らないショップが、対策出来ると思いますか??
この一言に尽きると思います。
納得のいく説明と共に盗難対策をされたい方、ぜひご来店ください。